学んだ日光

ゆとりある記

足尾から中禅寺湖、東照宮と日光を遊びました。おなじみの物見遊山かと思われるでしょうが、「ほほう!」「なるほど」の連発。

小さなことでも積み重なると大きな観光資源よりも、ずっと印象深い感動を与えてくれるものです。いずれにしてもそれには良い導き人が必要、そして、学徒の旺盛なる意欲が必要。

両者がピタリと合ったとき、その土地は本当に光輝くのでした。

今年の2月に乗ったわたらせ渓谷鉄道。かわいい電車のつくホームにこんな「置き傘」が。乗り換え時間役1時間という、余裕の中で見つけられます。

相老駅から足尾の通洞駅まで、渓谷を見ながらの旅。途中で、首から荷を下げたおじさんが「粉吹きイモ」などを売りに来ました。新幹線のワゴン車内販売とは違うおやつです。

足尾銅山観光。地元の人のジョーク。訪れている外国人観光客は分かるかな?

宿でのご飯もいいけれど、足尾に残る「昭和の雰囲気の食堂」で夕飯。半ラーメンや糠みそ漬けが
おいしいこと。

泊まったお宿のお湯が良かった。源泉かけ流し、貸しきり状態。深い森をながめながらお湯につかりました。足尾は有名な温泉地ではないし、お宿も有名ではないのですが
だからこんな「お湯が独占」できます。

この夜食べた、「鹿のウインナとハム」。足尾の産物、山椒が効いています。

華厳の滝は中禅寺湖から流れ落ちている。「その仕組みがわかるこの展望」で納得。あんな高いところに水がたまって、あんなにドドーーッと流れ落ちて、よくなくならないものです。

上から眺めた中禅寺湖。この日のご案内人から配られたのは、柄のところが「紫外線」に反応して紫色に変わるうちわ。この展望台では曇りなのに見事に紫。空気が澄んでいるのです。

戦場ヶ原に咲く「ホザキシモツケ」。シモツケソウは知っていましたが、こんな穂咲きのものがあるとは。

昼食をした「くじら食堂」というイタリアレストラン。久次良町にあるためにこの名があります。もとは普通の民家、それを上手に改造。世の中には「ドア作家」という方がおいでになるとかで、このドア、素敵でした。

トマトと野菜の甘みが濃い、すばらしい「素朴ナポリタン」。旅先の昼食がこういうものをいただけますと、思い出のレベルがぐっと上がりますね。

東照宮の象の彫り物。わがNPOのマークは象、そうなれば写真を撮らねば。当時見たことのない象を、想像で彫った「想像の象」のだそうです。

帰りに雨に降られながら探してやっと口に入れた、「日光天然氷のカキ氷」。満足満足。

トピック的に綴っただけでも、なんとなくいわゆる日光観光と違います。小さな気づきが連なって、「楽しかった旅」という結論に納まりました。

導いてくださる人に恵まれると、いくらでも学べる。何度行っても、ずっと学べる。そう思えた日光です。写真は今回の導き人の「おおらかなお背中」です。