千々石休み6「お散歩学び」

ゆとりある記

私は3~4回目、夫は初めての千々石です。その名の通り1000×1000どころではない、とにかく石がごろごろしていた土地なのでしょう。遠くにそびえる棚田の段々も、集落の家々の囲いもゴツンゴツンした石ころでできています。

遅い午前中のお散歩、どこに行くわけでもなくうろつき始めました。途中まで由利さんがつき合ってくれます。花だらけのうち、几帳面に鉢植えを手入れしているうち、ソロバン玉のように駐車場に玉ねぎをぶら下げたうち、こういう家の様子を眺めていると暮らしに混ぜていただいているようでうれしいです。

黄色いかわいい花はゴーヤ、おじさんが小さなゴーヤ棚を手入れ中。「かわいい花ですね」と写真を撮ると、おじさんワサワサッと棚をいじり、「はい」と一言添えて4本もゴーヤをくださいました。そのゴーヤが、別のうちでは輪切りにして干してあります。

干しゴーヤは何にするのでしょう。「きれいだ~」なんて喜んでいると、千々石をこよなく愛する由利さんが「ねえ、いいでしょう~。このまちいいでしょう~」ととことん自慢げです。

角の畑で働くおばあちゃん、立ち話が始まりました。よそ者はすぐわかります。東京から来たとわかると、東京北区にいるおばあちゃんの孫の話をひとしきり。東京に帰ったら会ってくれ、ぐらいの勢いで詳しく教えてくださるのですが、まあ、そうもいかず・・・。

おばあちゃんの向こうに繁るのはゴマです。この緑色の膨らんでいるところに実が入っているのだそうで、熟れすぎないうちにとって乾かして中身を出すのだそうです。

畑でのちょっとした生涯学習、ずっと聞いていたくなるのですが何しろ暑い!冷房に慣れた東京者にはジリジリ。すごいなあこの炎天下でクワをふるってしゃべり続ける、う~ん、千々石のおばあちゃんは元気だわ。