鈴ヶ沢ナス・ウリ

ゆとりある記

南信州阿南町で、巨大なナスとウリの収穫に出くわしました。和合地区のなか鈴ヶ沢という集落だけで、昔から作られている伝統的地域野菜です。

巨大なキュウリのようなウリをバリッと割って炎天下かじると、青々したジュースのようなおいしさ。帰宅後食べたナスは、甘味がありもちもちした食感。

ステーキやお刺身より、ずっと豪華なものを食べた満足感でした。
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山の中、廃校になった阿南町・和合小学校の校舎をのぞくと、子供が頭をそろえてお昼寝しているように、巨大なナスが並んでいました。学校を見るつもりだったのに、ナスに出くわしびっくり。

そこにやってきた「地域おこし協力隊」のお兄さんが、「ちょうど下の方で収穫中ですよ」と教えてくれます。

ついて行くと、ナスだけでなくウリも収穫中でした。ウリといっても巨大なキュウリのようで、中は3室に分かれ、キュウリのような種もあります。ハサミで切れ目をいれ、バリッと割ってくださいました。

かじります。キュウリと同じ青臭い味。このジューシーな味の美味しいこと。バリバリとウリが身体に入っていくことの気持ちよさ。昔はこのウリが山仕事の水筒代わりだったというのが分かります。

「ナスはラップしてチンすると甘いですよ」と教えていただきました。

この鈴ヶ沢ナスと鈴ヶ沢ウリ、違うところで育ててもうまくいかないのだそうです。鈴ヶ沢に限っての地域限定という希少なもの、それでも所詮、ナスやウリですからびっくりする高額ではありません。重さを我慢すれば、お土産に最適です。

見たことがない、食べたことがない、東京じゃ手に入らない、というのが、今や喜ばれる条件なのですから。

旧小学校で重さを量られ、包装でおめかしされたら近くの販売所に並ぶものの、我家の近くのスーパーには並びませんものね。

500グラム近いナスを担いで帰り、家の冷蔵庫にあった普通のナスと並べると、お相撲さんと赤ちゃんとくらいの差があります。教えてもらったとおり電子レンジにかけると、みずみずしいナスの一品ができました。田楽風にいただきました。

ウリは活き造り?に。ただ切っただけのシャキシャキがたまらない美味しさです。この二つを求めに再び阿南町に行きたくなりました。

地域野菜、もっと追いかけて行きたいものです。譲って頂いてありがとうございました。"