鳥取ラッキョウ・ブル

ゆとりある記

8月にスローライフ学会があるので鳥取にセッセと通って、下ごしらえ中です。先週行ったときにはラッキョウ畑に寄りました。広い広い畑、深呼吸するだけで血液サラサラになりそうです。収穫中、6月一杯続くそうです。

葉っぱを先に刈り取り、株だけにして抜き取るのですが、さすが砂丘。スルッと抜けて、振ると砂はハラリと落ちます。これが普通の土では抜けません、土も落ちません。第一、水気の多いところでは、ラッキョウそのものがカリッとした、締まった歯ざわりにならないそうです。砂丘さまさまです。

それでも、広大な畑の収穫は機械化され、なんとラッキョウブルドーザーが出動していました。堀上げ、ブルブルして砂を落とし、直接コンテナに入れていきます。ダイナミック!

この時期周辺の家では、朝から晩までこのラッキョウを切るのだそうです。茎と根を切って、あの一口サイズにしていくのは女の人たちの手仕事。機械化できない根気と手間の世界です。

鮮度が大事なので、時間に追われながら、多量に一粒ずつ。「アルバイトとしてはいいお金になるけど、しんどい」のだそうです。町も、家も、自分もラッキョウの匂いが染み付いて。手は痛くなって。

中国産のラッキョウが多い中、ここの海風と砂に育ち、たくさんの女性たちの手を経て届く鳥取のラッキョウ。ありがたくいただかなくては、と思いました。"