ゆすはら、再び
高知県梼原町での「スローライフ・フォーラムin ゆすはら」から、2ヶ月半。再び梼原町を訪ねました。報告書を出し、収支をまとめる最後の実行委員会です。地元の方々から「改めてスローライフについて考えた」「次のフォーラムに参加したい」「すごくいい経験をした」など感想がありました。「高校生、大学生、町民、スローライフの会、この繋がりを大切に育てて行こう」と、意見が盛り上がりました。もちろん大賛成、思いついたらGO!ですね。
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実行委員会の後、「雲の上の図書館」へご挨拶に行きました。スローライフの会の会員に一番人気だったのがこの図書館です。中村桂子さんの本にある、生命誌絵図は11月と同じく、貼ってあります。先日と違うのは、子どもたちの姿。フォーラムの時に図書館見学したときは、土曜の夜。今日は平日の早めの夕方。なるほど、この町の子供達は、ここを我が部屋のように使っているのが確認できました。宿題をしている子、パソコンを見ている子、おしゃべりをしている子。町内の子供達はそう多くないので、みんな兄弟みたいなんですね。家で1人ポツンといるより、暖かい図書館に居た方が良い。みんなが知り合い。
「○○ちゃん、今日何時まで居る?」「う~~ん、5時半まで」なんて会話が聞こえます。外の芝生では、ボール投げ。この図書館育ちの子供達は、幸せです。私も居る間、幸せでした。読みたかった本が2冊セットで飾ってある、セレクトが素晴らしい。床が温かい、子どもたちが周りに居てのどか。東京・新宿とは別世界だったのです。
梼原のメインストリートに可愛らしいイルミネーションが光ります。東京・ケヤキ坂や渋谷の街の灯りとは全く違う、ささやかな灯り。心がポッと温まります。先日ご厄介になった民宿「花の家」さんにたどり着くと、当たり前のように湯たんぽが入っていました。11月にうかがったときは、私の身体が不調だった時。「あの時はつらかったなあ~」と思い出しながら・・・この日は本当によく眠りました。
翌朝の朝ごはんです。民宿の佐田さんの手作り。すべてが美味しい。梅のカリカリ漬けがあまりに美味で、少しお土産にいただきました。11月に泊った時と変わらない、猫たちの自然体のおもてなしに、これまたくつろぎます。ご一緒した他のお客様ご夫婦と、朝の楽しい会話。「次また、梼原に必ず来たい」とおっしゃって、私は町民のようにうれしい!
朝の梼原のまちを歩きます。「夜なべ談義」をやらせていただいて「トップタイム」というお店。大人数でご迷惑をかけました、ありがとう。坂を上った「梼原高校」、玄関に二宮金次郎像と隈研吾さんのサイン色紙。「分科会」に出てくださった高校生は、ここで学んでいるんだ~。フォーラムの時、引率で見えた先生とお会いできて「また、一緒に何かいたしましょう!」とご挨拶。
そして、あの「ゆすはら座」。まるで東京の歌舞伎座のように、「若者定住対策審議会(わかてい)」さんたちが装飾してくれましたっけ。私は生れて初めて花道を歩いて、シンポジウムの席に着いたものです。最後、「スローライフの会」の皆と、「高知大学」の学生さんが乗ったバスを町の人達が送ってくださった駐車場。左が分科会をした「ゆめ・未来館」、右が「役場」。その時の様子が思い出されます。
すっかり懐かしくなって、「まちの駅」によりました。大好きな梼原の町は持ち帰れないので、お土産をたくさん買って帰ってきました。梼原町と、これからもっともっと素顔で仲良くしていきたいと思います。