植えて温まる

ゆとりある記

イチゴの苗を植えて、そのあと足湯で温まる、という催しに参加してきました。

イチゴ狩りなら春に各地で行われますが、植え付けは珍しい。しかも足湯付きというのは日本初ではないでしょうか。

もちろん12月には摘み取って食べる、という体験もセットになっています。

「私のイチゴ、これからどんな風に育つのかな?」と思いながら温まると、心もほっこりしてきました。紀の川市で。
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この日、9月18日、実は台風が近づいて天気が不安定、いっときはとんでもない雨も。

開催自体が心配だったのに、まあ、家族連れがくる、くる。

イチゴの実る時期には賑わうハウスですが、この時期に人が行列とは、なかなか珍しい風景です。

ハウスに着くとまずはうんちく話がありました。

有機物と無機物の違いは何か?から始まり、現代は江戸時代にくらべて、微生物の数が半分くらいに減っているとのこと。

人口が増えて、その胃に食物を供給するために、農薬をかけることになったためです。

この農園では、安心安全で美味しいイチゴをめざして、独自のバイオテクノロジー栽培をしている、とのお話がありました。

土も苗も元気、そのため、とんでもなく高い糖度のイチゴができるそうです。楽しみ~~~。

いきなり植え付けでなく、こういうお話が冒頭にあると体験に深みがでてきますね。

この日植えたのは「まり姫」。「章姫」と「さちのか」の配合でできた品種。紀州の手毬にちなんでこの名があるそうです。

植え方はいたって簡単。畝に穴の空いたビニールが被せてあり、そこに苗をポットから抜いて土ごと押し込みます。

深植えは禁物、苗の根元からまた芽が出るので注意。また、ランナーが畝の中側に向くようにとのことでした。

各人に畝がいただけまして、そこに苗をギュギュの作業。子供たちの早いこと!

こちらは、そのうち腰が痛くなるし、暑くなったり。結構いい運動で、他の方にヘルプもお願いしながら植え終えました。

たかだかこの程度で農家さんて大変だ、と思ってしまいます。

イチゴの一苗を自分で植えて、持ち帰るお土産も。留守がちの我が家で育つでしょうか?この場合は化成肥料を。

植え終わったら足湯タイム。

すっかり汗をかいたので、子供たちは足湯で裸になりたい!とお母さん困らせます。

ぬるくてなんともいい気持ち、そのうちポカポカし出して。

この足湯はイチゴ園の方の手作り。バイオを染ませた炭がゴロンゴロン入っていて、このおかげで水が汚れないそうです。

しかも、このお湯にはイチゴの実の酵素が入っている、なんだかとっても体に良さそう。

また、イチゴが実った頃、同じメンバーが集まって今度は自分の畝の食べ放題です。

私のイチゴが、どんな風に実るかな?甘くなるかな?収穫は12月23日、摘んだイチゴでクリスマスケーキ作ろうかな?

なんて考えながら足湯に入ると、ワクワクしてきました。

植えて、収穫して、食べて、さらに足湯で温まって、イチゴ体験友達もできて・・・これで2000円なんて、フルーツのまち紀の川市といえども安すぎる~~~。

「貴志川観光いちご狩り園」さん、ありがとうございます。