かまくら体験

ゆとりある記

長野県飯山市で、生まれて初めてのかまくら体験。ポッコリ丸いかまくらの中に七輪と寄せ鍋が。大喜びで熱燗を一杯という趣向だったのですが、如何せん寒い!燗酒が、即冷酒になってしまいます。

でも、ひざ掛け毛布やランプ、お酒を温める道具、カイロ、マフラー、帽子、と細やかに用意をしてくださった地元の方々の心の温かいこと。感謝しながら、感激の夜となりました。

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飯山市の信濃平、「レストランかまくら」でございます。鍋におにぎりがついて、一人2500円。一月末から2月末まで。2名から予約でき、かまくら一基に4~5名が定員。

かまくらというのは、一軒、一室などと数えずに、一基なのですね。初めて知りました。


さあ、これが「かまくら村」です。既に、他のかまくらでは宴会が始まっているようです。

時間にあわせて鍋を仕掛けてくれるので、待つことなく熱々が食べられます。


これがわが部屋?このかまくらを作るマル秘の技があるとかで、けっこう合理的に作られているとか。

暖かな日が続くと、少し表面がごつごつに。でもこの日は雪降りで、かまくらはきれいになりつつあるところでした。


「のろし鍋」です。ふたを開けると湯気がのろしのように立ち上るからとか。食べごろ、さあ食べようと乗り出すと、ツルッ!床?は雪で、毎日のお客様が踏み固め、解けて、また固まるので、要は氷。これは気をつけなくては・・。


立ち上るのろしの向こうでは、外で傘をさしながらお酒を小鍋で温めてくださっています。本日お招きくださった、飯山の方々、こういう道具まで運んできてくださったのです。滑る床に怖がる私をかばって、お隣が「さあさあ、よそいましょう!」と面倒を見てくれます。


照明は、雪の壁に割り箸を刺してかけます。解けると落ちるので注意。幻想的な室内?となります。


私に奥様手作りの毛糸の帽子・マフラーを差し入れ。カイロと毛布を手配。お燗の道具やお銚子や、何から何までお世話になって。ようやく地元の方も一杯です。


この芋もちが美味しかった~!ジャガイモをつぶして、何か粉を混ぜて丸めてあるようです。冷えないうちに食べる、食べる。


かまくらは直径5メートルくらいでしょうか?壁は50センチ以上あります。背中は雪、足元は氷。そうそう長くはいられません。でも、この寒さの中を、鍋をつついた仲、という濃い関係ができたような気がします。何より、準備がありがたかった~。


翌日、晴天の飯山新幹線駅からの眺めです。東京から2時間もかからずにこの世界。「今夜、かまくらで一杯やろうか」なんて宴会や、「かまくらデート」なんてのも東京から可能です。これはいいレストランを知りました。今度何かの趣向にかまくらを使わせていただきましょう!

その時は、私が温かセットを全部用意していきます。"