第5回米粉フェスタ
新潟県胎内市の「米粉フェスタ」に行ってきました。ここに私が通い始めてもう5年以上になります。
「もっちり・おいしい・まちづくり」という言葉を掲げ、米粉発祥の地にふさわしい観光まちづくりを進めてきた胎内市。
今年の賑わいを観ると、ずいぶんその考えが定着してきたように感じます。この先、どんな展開になるのか?米粉と市民の力に期待しましょう。
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あら~~、開場前からもはや行列のお店が。数年前にはなかった光景です。40店のお店が米粉メニューで参加、昨年美味しいと評判だったところは、今年は行列ができました。
会場は市役所前。一番最初は、山側のスキー場の大食堂スペースで開催でした。その後、スキー場の駐車場や、様々動き今回はここです。わかりやすい場所、しかも晴天!
私は「米粉の工場に行ってみようツアー」に参加しました。20数人があっという間に申し込んで、満員です。2回位やってもよかったかも。
新潟製粉(株)での説明は、米粉と上新粉に同じく水を入れ比べるという実験?も。ここの米粉は大変細かいので、水を入れてもサラサラ、上新粉は逆さにしても落ちない粘り。これで使い道が変わりますね。細かい粉は麺もパンも作りやすいわけです。納得!
小国製麺では、米粉入りパスタの試食。どっちが小麦だけ?米粉入り?ああ、私当たらなかった!こ、こまる・・・・。
ここで説明してくれたお若い女性は、かつて私のワークショップに来たときは、声が小さくて下を向いて話していた人。今や、紙も見ないで堂々と、米粉麺について語ります。米粉は人もしっかりさせちゃうんですね。自信満々の米粉レディーになられていました。
工場見学に行っていたわずか1時間半の間に、フェスタ会場は大変なことになっていました。盛況すぎるほどの人ごみです。今回初めて出店の「ノース スタイリッシュ カフェ」さんは、お料理好きの主婦のグループ。カッコいいのですが、とにかく人気で、みんな待ちます待ちます。
このワッフルを皆予約して。名前は「サクサク、もっちり、トロ~リ、米粉のいいとこどり胎内ワッフル」おかず系と、スイーツ系があって、私はおかずの方を。
胎内のゴボウ、レンコン、ニンジンなど野菜と鶏肉がきんぴら味になっていて、米粉のワッフルにあいます。口の中では、もうおかずとご飯。おいしかった~~。
市外からも出店が。この方たちは新潟市東区から、「越後もちもち鯛焼き」。こういう若い人が、このノリで米粉を使い広めている、うれしい限りです。
さあ、この辺りからです。完売の文字があちらこちらに。え?10時から始まって、まだ13時ですよ?お店の方も、こんなに売れるとは・・・とうれし泣き。以前は売れ残ったり、お天気が悪くて泣いたりのときもありましたっけ。
全国にいろいろある米粉。これだけ普及してくると、皆が米粉に抵抗を感じなくなり、むしろそのおいしさに気づいたのでしょう。
米粉をただ使いました、というだけでなく、ちゃんと料理になっている。ちゃんとおいしさを引き出している。作る側の腕も、チャレンジ力もアップしたのでしょうね。
普段から米粉パンでは定評のあるロイヤル胎内パークホテル。今日の人気は、やはり「米粉揚げパン」。
これは本当に美味しくて、このパン目当てにホテルまでドライブする人も多いもの。まとめ買い、大人買いが多くて、空っぽです。私は運よく一つ買えました。
5~6年前は、胎内の米粉を市民の人すら知らず、どうやって食べるのか?という感じでした。フェスタをやっても、市内の米粉料理をだすお店を紹介する「米粉ぐるめ食べ歩きMAP」を作っても、すぐには盛り上がりませんでした。
米粉を使った胎内初の食べ方「べえべえ」を普及させるために、市民の皆さんが講習会や学校の子どもたちに教えたり。米粉を紹介するPRビデオを手作りしたり。米粉ポスターを子供たちに書いてもらったり。料理コンテストをやったり。地道にブログアップを続けたり。駅で試供品を配ったり。ワークショップも兼ねたわいわい会議は通算何回やったでしょうか?
やはり、新しいことは5年くらいかかるのですね。
さあ、ではこれからの5年をどう進みましょう。米粉の啓発期は終わりました。もっと深め磨いていかなくては。この米粉のまちおこしに関わったアドバイザーとしては、市民主体でさらに飛び立つために、腕の見せどころです。"