高岡スローライフ逸品研会
富山県高岡市に行ってきました。2年前に「スローライフ逸品フォーラム」を市民の皆さんとNPOスローライフ・ジャパンとで開催した土地です。
当時は工事中だった駅がすっかり完成し、なんだか街がピカピカしている印象。あとは来年3月の北陸新幹線開通を待つのみ、という感じです。
逸品づくりの研究メンバーは、新しいお客様にむけて商品開発を進めるべく頑張っていました。
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観光案内所も新しくオープン。名物の路面電車「万葉線」も駅舎のなかに乗り入れ、高岡銅器でできたドラえもんも駅に鎮座していました。すべてがピカピカで、昔の駅を知っている者としてはびっくり。
そんななかで、物づくりをしている研究会のメンバーは、今後増えていくだろお客様にむけて高岡らしいいいものを作ろうと研究しています。久しぶりの皆さんに、なんだか懐かしく思わずハグハグしてしまいます。
さて今回は、NPOスローライフ・ジャパン「逸村逸品運動」のコレクションから、徳島県上勝町の「テルペン」、岩手県遠野市の「だれがどすた」(両方とも木製玩具)、和歌山県海南市の「やさしいタワシ」などを運び、皆さんに実際に遊んで触っていただきながら、これからの時代の“逸品”とは何かをお話ししました。
あわせて、各地の逸品の誕生物語を、写真を見ながら解説しました。どこでもその土地に根ざしたスローライフ時代のいいものを作るチャレンジをしています。そして必ず、そこには物語があるものです。
少人数で1時間半ほどの研修でしたが、参加者から「こういう勉強の時間をとらなとダメですね。普段は毎日追われるだけで。楽しかった~」とか、「また、真剣に物づくりをして行きたい、という気になりました」などの感想をいただきました。
交通の便が良くなるということは、来訪者が増えて街が潤ういいことだけではありません。目の肥えた人達が訪れ、「この街は、ここの物はダメだ!」と厳しい評価を受ける可能性もあります。
それだけに、「観光客が増えて儲かるぞ」ではなく、この機に、高岡の地域資源や大事なもの、これから磨くことは何か、はっきりつかまえて、スローライフを広め深めるものづくりを
しなくては・・・。
帰りがけ、新しくなった駅構内に、透き通る神々しい音色が流れていました。高岡名産の仏具「おりん」を楽器のように吊るし並べたもの。これは以前からあるものです。
通りがかりの親子が鳴らして楽しんでいました。ピカピカの駅舎に流れる、はるか昔からの伝統の「おりん」の音色。心がしっとり落ち着きます。
仏具を癒しの楽器にする発想、こういうものが、スローライフ時代の逸品だ、とあらためて高岡で確認できました。ありがとう高岡、これからもよろしくね。
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