青森遊び

ゆとりある記

東京から3時間半、青森駅に降り立ってまずは「マグロ中落ち丼」。目の前には青空のもと手作りのかわいい「雪・だるま~る」が数百体並びます。

雪道の感触を楽しんで街を歩いた、夕暮れ。カラフルな冬の花柄ねぶたに灯が入りました。空には凍る月、足元には温かな明り。

飲み屋さんに飛び込んで熱燗です。寒ナマコ、そしてイカとホタテ。ついでにツララもかじりましょうか?
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14日に青森に行ってきました。今度の青森フォーラムの打ち合わせではあったのですが、楽しく遊んできました。

まずは昼食に駅横の「A-FACTORY」へ。ウォーターフロントのちょっとおしゃれな空間です。とはいえまず食べたいのはマグロ系、「マグロ中落ち丼」をペロリです。

ふと見ると隣のテーブルでは若者たちがリンゴをてんでにほおばって雑談中。聞けば大阪からやってきた大学生、ここで売っている青森産のリンゴをさっそくその場で丸かじりなんてなんとなくいいですね。

外は晴天、青空のもとにずらりと並ぶのは「雪・だるま~る」と呼ばれる、「ねぶた」の技術を使ったオブジェ。骨組みの上に和紙を貼り、雪だるまの形にして、さらに市民が自由に絵を描いたものだそうです。

ホームページによると540体とか。市内のNPOが仕切っている催しで、ほかにプロのねぶた師さん作の大型オブジェもあり、なかなかの見応えです。「灯りと紙のページェント」という催し、2月いっぱいやっています。

おやおや、急に天気が変わり、雪が降り始めました。慌てる東京者、地元の人はあまり傘をさしません。フードもかぶらずに結構平気、いちいち気にしていたらきりがないのでしょう。

ホテルに行ったり、買い物をしたり、雪道を歩いているうちにだんだん慣れてきます。降っていればそんなに滑らない、でも交差点の横断歩道は全く見えず面喰います。

打ち合わせが終わるころ、「灯りと紙のページェント」が見ごろに。オブジェに明りが灯りました。夏の「ねぶた」とは全く雰囲気の違う、ラブリーな花柄のオブジェがポワンと灯ります。リンゴ箱で作られたドームが春のようです。ここは記念撮影ポイントですね。

海辺を「雪・だるま~る」をたどるように歩きました。真っ白な雪に様々な色のオブジェの灯りが映えます。水に映り込む灯りもユラユラときれい、きれい。

こんなにきれいなのに、寒さのせいでしょうか人がいない!この催しは、全国から見に来てもいいくらい、ロマンチックで美しいものなのに・・・。

この催しに合わせて、お店などでも「ねぶた」技術のオブジェが飾られています。これは、本物の「ねぶた」を壊した後の廃物利用で作ったものとか。ステンドグラスのように「ねぶた」の和紙が再利用されていました。

と、歩いていたら、やはり身体は冷えました。飲み屋さんに直行です。青森はナマコの産地、今がおいしい寒ナマコをまずは注文。お刺身はイカやらホタテやら。

青森のホタテの貝柱は分厚いので縦に切ってその分厚さを味わうのだとか。東京で食べるペラペラホタテとは違います。もっと違ったのはナマコ。その歯触りとうまみに、私はお替りしました。

青森ならではの魚「カンカイの一夜干し」。身離れがよく、さっぱりした味。七味マヨネーズ醤油に合うこと。このほか、白子のテンプラやら、何やら。もちろん地酒、地酒。

すっかりほろ酔いでホテルに向かう途中、雪かきをさせてもらったり、大きなツララをデザートにいただいたり!東京の一杯とは違う時間です。

翌日、お土産はやっぱりナマコ。駅前の「アウガ」というビルの地下に「新鮮市場」があり、朝の5時からやっています。安い!ナマコを刻んでもらうまでリクエストしてしまったのですが、お店のおばちゃんはどうしても刻み料金はとってくれません。無理を言ってごめんなさい。ありがとう。

駅の横では1月24日から始まる、「あおもり雪灯りまつり」が準備中。これも見応えのあるものになるなるそうです。作業の方々、期待していますありがとう。

ほんの1泊でも、仕事を兼ねてでも、十分楽しめる青森です。遠出をしなければ、駅から歩ける範囲に、冬でも「ねぶた」が楽しめる「ワ・ラッセ」という建物や、「八甲田丸」「物産館 アスパム」などがあります。

時間があれば「あおもり街てく」というガイドさんによるご案内も。そして、以前紹介した「古川市場 のっけ丼」や「まちなか温泉」も。すべてがそこそこ近いので、吹雪の日でも楽しめると思います。

冬の魚介類は、交通費を積んでも口を運ぶ価値のある美味しさでした。1月25日・26日のフォーラムは、多少学びながら、この青森遊びを再び実践しましょう。

26日午後からの駅前「しんまち商店街」のスペシャルツアーが、私的には一番のお楽しみです!では、皆様、青森で。あ、津軽弁では「へば」っていうんだった。"