天竜舟下り

お仕事で

舟下りがこんなに楽しいとは!大きく広がった青空と遠くのアルプス、川の風と波しぶき。

身体全体を使ってギ~~ッと櫓を漕ぐ、力強いイケメン船頭さん。

巧みな話術で、水の流れ、岩、トンビ、カワガラスなどの自然を解説してくれるDJ風船頭さん。

美しい風景に囲まれた川の上で、船を操る高度な技術者であり、かつショーマンである船頭さんたちの完璧なステージを観るようでした。

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長野県飯田市での舟下りは、もう一つ「天龍ライン下り」もありますが、今回は地域観光を考える研修の一環として、「天竜舟下り」の方を体験しました。

船頭さんは結構若い!それぞれの得意技などを元に、人気投票などもできそう。ファン倶楽部ができそうです。

乗る前に安全説明、救命胴衣は必ずつけます。邪魔にならないかっこいいものです。

さあ、靴を脱いで、舟に乗って。動き出しました、とたんに開放感、空が広い。

初めて乗った地元のお兄さん達も、「おお、いいなあ~」「なごむな~」の声。

水が気持ちいい。

水神さんがありました。

あれ、お尻のような形の岩です。

舟の中で回ってきました、「舟釘」本物です。この釘をトントコ♪トントコ♪叩いて舟を造る、舟大工さんの技は録画で乗船前に見せてもらいました。今度は本物がみたいです。

ややや、トンビがた~~くさん!舟を追いかける追いかける。

後ろで舵を操っている船頭さん、かなり神経を使う仕事なのでしょうが、笑顔で様々な解説をしてくれます。岩場にあるカワガラスの巣、鉄橋下のツバメの巣の団地。ユーモア一杯で、楽しい楽しい。プロですね~。

右を向いたり左を見たり、している間も櫓は水をかき、舟は進んでいきます。

漕ぎます、漕ぎます。

ぎい~~~~~~、ぎい~~~~~~~。普段聞いたことのない櫓のきしむ音。これこそが舟下りのもっとも印象深い物事でしょう。

おおっと「しぶきがかかりますよ~」ってところでは、みんながビニールを上げます。これがまた少々スリルがあっておもしろい。

「今日はあまりしぶきがかからなかったので、代わりに水をかぶりましょう!」最後には、船頭さんのこんなパフォーマンスも。

舟に乗ったみんなが一体になった感じで記念撮影。ああ、楽しかった。

パソコンやスマホのゲームなどでは体験できない、自然と人間のリアルな体験がこの舟下りでしょう。

日差しを感じ、水や草の匂いをかぎ、風を受け、アルプスを見晴らし、鳥や川の流れを知る。

人の力で、身体すべてを使い、勘と経験で舟を操る。その船頭さんの姿を間近に見る、船頭さんに身を託す。人間力を感じ取る時間でもあります。

年に一度ぐらいは、大人も子供も舟下りをするといいでしょう。必ず何かをつかみ、必ず気持ち晴れやかになるはずです。

船頭さんの1人が「うちの子供、自分の父親が船頭やっているの、けっこう自慢みたいで」と語っていました。

その通りです、腕一本で命を預かりながら、みんなを笑顔にする技を持っているなんて、本当に自慢できる、尊敬できる仕事ですよ!!