戸越銀座

ゆとりある記

各地に銀座と名乗る商店街はありますが、東京品川区戸越の商店街は、本物の中央区の銀座通りにお許しをいただいて銀座を名乗った最初の商店街なのだそうです。

とはいえ、買い物アイテムはぐっと庶民的。コロッケ60円、串団子50円、から揚げ90円。

こんなおやつをつまみ食いしながら1.3キロを歩いているとなんだか気持ちはリラックス。庶民銀座という、テーマパークに遊んだようでした。

本家の「銀座通り」が関東大震災でやられ、レンガ敷きを舗装にすることになった時、戸越の商店街がそのレンガを譲り受けたとか。それが縁で「銀座」と名乗れるようになったのだそうです。銀座の一の子分?はこの戸越銀座、というわけです。

ここでは「遊びにおいでよ戸越銀座」のキャッチフレーズで、コロッケや鶏のから揚げなどを1ヶ単位で買って食べ歩きができるように、商店街全体で取り組んでいます。

先日、私の関わる「スローライフ学会」の「さんか・さろん」という催しで、ここを歩き楽しませてもらいました。そして、あまりに楽しかったので、数日後、夫と一緒に再びぶら~り、してきました。

戸越銀座の看板の下、たくさんの人、人、人。夕方は歩行者天国なので、高齢者も安心です。

車で行っては行けません。電車で乗りつけるのが正解。駅が二つもあって便利です。

いきなり、全てが安くてびっくり。ブリが100円、キウイがケース半分で300円台。

リサイクル屋さん、温泉銭湯などもあります。

マグロの味噌漬け、甘食、ついついホイホイと買ってしまいます。

各種コロッケがありますが、おでん屋さんで売っていたのは大根入りのおでん味コロッケ。妙においしかった。

から揚げは待っていれば揚げたてを作ってれます。串団子はまだほんわか温かい。これを店頭のベンチでパクパク。

極めつけはこれでしょう!熱々おでん3個とビールで500円の極安セット。ああ、もうこの商店街から帰りたくない。お隣では地元の人たちがもう酒盛りです。

なんでここが面白いかといえば、「あまりピカピカきれいでないこと」「店だけでなく人が住んでいるので生活感があること」「つまみ食いOKで大人を子供にさせてくれること」「積極的に他所者を呼び込んでいること」でしょう。

だから、遊びに来た他所者が、大人数人でコロッケを食べながら歩いても、地元の人にはもう慣れた風景。昼からおでんでビールでも、そこに地元の人も混じっていて、当然の感じ。

肩に入っていた力がふわ~~っと抜けていくゆるさがいい。遊びに行く商店街、庶民の銀座「戸越」。次回は銭湯とセットで行くことに決定!です。