お店ツアー

お仕事で

栃木県足利市、商店街のお店を巡るツアーに行ってきました。こういう催しは商店街が主催することが常ですが、今回は「あしかが逸品ツアークラブ」という市民側の主催です。

商店街の衰退は店の責任もありますが、半分は市民側にあるというのが私の持論。その市民がお店の魅力を発見する催しをした、ということはこれからお店と市民の関係が変わり、街にも変化が出てくるはずです。

「このままお客はずっと増え続けるだろう。駅前だもの、中心だもの」とのんきにしてきたお店。車で行って何でも揃う大型店、一箇所で買い物する便利さばかりを追ってきた市民。この二つが合わさると「シャッター商店街」が出来上がります。

シャッター商店街についてお店ばかりが責められますが、その街を平気で見捨てた市民達がいます。バイパスに並ぶ大型チェーン店の風景を、街の風景として子供達に残して平気でいる大人たちに「この街、この商店街はつまらない」なんて文句をいう資格はありません。

そこに住んでいくのならば、楽しく品格のある素敵な街を創っていくのは店の役割ではなく、むしろ市民の役目でしょう。

と、私は考えるので、市民が街やお店の良さを知るきっかけになる講座などをやってきました。今回の足利でも、この夏何回か行った私の講座に出られた市民の方々が「えい、や!」と開催したものです。

日本の学校の発祥「足利学校」がある足利です、商店街やお店からも学ばなくては・・。足利尊氏像も見守ります。

最初のお店は和菓子屋さん。和菓子に使う木型を見せていただき、みんな驚き!

お店の奥にはザクロの古木があり、お店のおばあちゃんが見せてくれます。商品だけでなく、こんな覗き見が楽しい!

和雑貨のお店では、周囲の石畳や古い蔵を生かしたまちづくりの話もうかがいました。お店が、まちづくりに何年も努力していることを知りました。

洋菓子屋さんでは試食も。ここはモンドセレクションに入賞した商品が。小麦やバターを使わない、オカラのお菓子。「こんなお店とこんなお菓子があったとは」と主催者も参加者も発見です。

終わってからのミーティング。今回は1回目ですが、だんだん自立して自分達の催しとしてやりたいという抱負が。

「訪ねると、お店の方々が本当に一生懸命でやっていることがわかった」「足利にはいいお店があったんですね」

こんな催しと、こうした感想の繰り返しが、お店と市民の良い関係を育てて、街に少しずつ良い変化を創っていくと思います。

また、開催してくださいね。次も参加しますよ~。"