みすぐりんご

ゆとりある記

青森県弘前市、りんご園で摘果体験をしました。というと、そっけないですが、ここでは摘果を「みすぐり(実選り」と言います。いい響きの言葉です。

採った小さな青りんごを「みすぐりんご」と名付けましょうか。ほら、急にオシャレでかわいい印象になりました。部屋のインテリアに飾りましょう、緑が涼しげです。

摘果りんごは廃棄されますが、「みすぐりんご」は商品になりますね。

先日、弘前大学で開催された「あおもりツーリズム創発塾」とい研修に「スローツーリズム」の話をしにうかがいました。研修の翌日、弘前をしっかりとご案内いただきましたが、もっとも印象深かったのがりんご園での「みすぐり体験」でした。

前田強進さん・郁す美さんご夫婦が仲良く出迎えてくださったりんご園は、今、摘果の時期。チビりんごがたくさん実っている、そのことは×で、枝に一つくらいを残して、おしげもなくどんどん採らなくてはいけないとのこと。


りんご園の地面には、青いチビりんごがゴロゴロゴロゴロ。びっくりです。「りんごの上にのると転ぶから気をつけて」と前田さん。確かに、草むらに隠れる硬いりんごを踏むとゴリンとします。前田さんは見事にりんごを蹴飛ばしながら進みます。私、りんご蹴りは初めて!


さて、りんごの採り方を教わりながら、どんどん採りますが、このチビ青りんごのかわいいこと。地面に捨てるなんて、もったいないし、かわいそうだし・・。「もらって帰っていいですか?」とうかがうと「食べられないし、どうするの?」と前田さんは不思議そう。

でも、このかわいいりんごチャーミング、夏の時期、部屋に活ける花は持ちませんがこのりんごを飾れば、さわやかになると思うのですが・・。

「どうぞどうぞ」といわれて、大喜びでいただきました。
そうなると、あの人にも、この人にもあげたいと欲が出て、2~3個では満足いきません。暑さの中、もっと「みすぐり」したいのに、時間切れであきらめました。

帰りがけに、スローライフと鉛筆で彫って、記念りんご作り。秋には“彫り物”の入ったりんごが出来上がる予定です。

「みすぐり」たのしい!「みすぐりんご」かわいい!後ろ髪を引かれながら車に乗ろうとしたら、りんごの樹のマキも発見。この「りんご薪」で焼いたピザやアップルパイは付加価値上がるだろうな~。

持ち帰った「みすぐりんご」です。さあ、ファッションショー♪土もののお皿に。油絵にしたいですね。

白い磁器に。緑がさわやか。

竹細工に。テーブルのセンターに置いて飾りたいです。

ガラスのピッチャーにグリーンと。浮き姿もかわいい。

トイレの洗面所に整列!お花を活けるより、オシャレ。

ね、「みすぐりんご」いいでしょう。「みすぐり体験」とお土産「みすぐりんご」付きでおいくらのスローツーリズムメニューにしましょうか?前田さんの奥様から、りんごシャーベットの作り方も教えていただいて、農園でりんごスクールもできますね。

知人のフラワーアレンジメントをされる奥様に「みすぐりんご」をプレゼントしたところ、「こういうかわいい青りんご、花屋さんで一つ50円くらいで買うことございます」とのこと。

来年は私、東京・麻布で引き売りしようかと思いました。うん!そのときは「かざりんご」の名前で、食べない、飾るりんごを普及しようっと。"