スローライフ度

お仕事で

千葉県の地域生活情報誌・ニューファミリー新聞さんのお招きで、市川市でスピーチをしてきました。市川にある国府台女子学院という学校を出た身としては、懐かしいエリアです。同じ学校を出た姉の、友人が駆けつけてくれました。

さて、この日の主は「シニアフェスタ」。中高年の方向けに、ケア付マンションや住宅の相談があったり健康へのアドバイスがあったり。

そんななかで、ゆとりやスローライフの話をしました。「例えば夫婦円満、それがスローライフ」という副題が少々照れくさかったですが、いらしていた方は、特にご夫婦でおこしの方はいかにも‘円満’そうな雰囲気で、ウンウンとうなづきながら熱心に聞いてくれます。

地域づくりというよりも、ライフスタイルの話をするときは、「ゆとり度チェック」とか「スローライフ度チェック」などをやります。ただ、人の話を聞くだけではつまらないですものね。

「2時間ボ~ッとできますか」とか「1000円で1日遊べますか」なんて、質問が20項目。皆さんに結果を聞くと、15以上○の人が半数以上。ビックリでした。仕事一色のサラリーマンなどに聞くと、5~6個○がつくのがせいぜいなのですが・・・。

私の話が終わってから、皆さんの声を拾うと。「こういう機会があるときは必ず足を運ぶことにしています」「私はドジョウすくいの踊りが得意で、皆さんを笑わせるのが生きがいなの」「夫婦で散歩したり、料理したり。共通の会話のもとをつくっています」「この辺はいいところですよ史跡も多いし。私は地域ボランティアもやってます」

なるほど、そもそもこういうところに炎天下みえる方は、私の話など聞かなくとも、もともと立派なスローライフびとなのでした。

結局、皆さんと一緒に骨の密度を測ってもらったり。けん玉をしたり。「千葉学」というのがあることを知ったり。すっかり一参加者になって楽しんできました。

20数年前、「余暇が大事」といわれ始めたころ、「ゆとり」や「ゆっくり」という話をすると、「遊ぶことは罪悪」「仕事が一番」という風潮がまだまだ強く、途中で反論が上がったりしたものです。

最近は世の中全体にスローライフ度が上がったのかもしれません。地産地消、ウォーキング、夫婦で家事、地域ボランティア、こんなことを当たり前に身につけたニューシニアが、これからの日本のスローライフをリードしてくれるのだと実感しました。

※↓高齢者施設の方々に、幼稚園児が「園に遊びに来てね」と描いた絵を、そのままタペストリーにした作品。‘ち’の字がさかさまでかわいい!会場に飾られていました。