都会の行事

ゆとりある記

東京では季節行事など見向きもしない?そうでもありません。先日の七夕、地下鉄の改札に設けられた笹。用意された短冊に通勤客が次々と願いを書き、あっという間に短冊が鈴なりとなりました。

なが~いエスカレーターを2本乗り継いで降りた地下に、こんな七夕飾りがあること自体が笑ってしまうのですが、短冊に向かう人々は真剣です。

「都庁に絶対受かりますように」「おじいちゃんが退院して家で暮らせるように」「絶対結婚、絶対健康」「平和が一番、お願いします」などなど。

「五穀豊穣なんて駄目だよね」「もっとプライベートなこと書くんじゃない?」こんな若者の会話も。普段無表情に通勤する人たちの中には、それぞれこんなささやかな願いが詰まっていたのでした。

一方、六本木ヒルズ近く、朝日神社でのほうずき市。タクシーで乗りつけ、ポンと1万円札を出してお盆飾りに買い込む人。10本ずつ買って、ご近所に配るというおばあちゃん。かわいい~!を連発の女性たち。小さな神社に人が訪れます。

聞けば、宮崎県日之影町の方々がわざわざほうずきと共にやってきて開催している市とか。今年で6年目。高層ビルと真っ赤なほうずきが、ミスマッチながら結構似合います。近くのブティックには、インテリアとして吊るされていました。

少し前に、四ツ谷駅前で見た地元のお祭りの行列風景もご覧ください。山車やら馬やらの行列が行くのですが、道路の横断も大変です。

でも、子供が行列に参加となると、都会ママたちは繰り出します。「お天気でよかったわね~、帰りにランチしましょ~」など、おしゃべりしながら・・。

もちろん、いずれも田舎の行事のように、時間を割いてみんなで用意してというしろ物ではありません。参加型のプチ行事ではありますが、な~んとなく都会の季節行事ほほえましくも健在なのです。"