はまたまご

お仕事で

栃木県足利市の文房具屋さん・浜田さんが迷っていました。燻製作りにはまりおいしい燻製卵ができた。保健所などの許可も取った。が、「うちは文房具屋だ、燻タマなど売っていいのだろうか?」

そこで私の答え。「好きなことやれば~。浜田さんの‘はまたまご’って名で売っちぇえば~」無責任に言い放ったアドバイス通り、燻タマはデビュー。売れています。そして‘はまちいず’までも。

写真が浜田さんのお店「濱田屋・プラザハマダ」さんで売られている「はまたまご」2個入り210円。山椒の葉の塩漬けと並ぶのが新発売のチーズです。足利の「一店逸品カタログ」にも、本業の文具・CD・雑貨の紹介ではなく、この燻製卵の記事が紹介されました。

先日、足利の中心商店街にあるお店に寄りました。以前よりずっとファンシーショップ色の強まった店内は、なにやら森のようです。足利の‘森ガール’が集う場所?

レジカウンター周りのディスプレイは、プラスチック製のワカメのような?ヒジキのような?ものを繋げて、大木の木陰風。浜田さんのアイディアだそうです。壁の『星の王子様」の絵や英文も浜田さんの手によるもの。

眼鏡の方が浜田陽一さん、店内の柱にも「ベニヤをかぶせて樹にしちゃいました」と説明。さすが、画家でもある店主であります。

「せっかく寄っていただいたんだから、屋上も見てください」と案内されて6階のビルの屋上にでると、おお!そこは庭園でした。‘ボリジ’などという初めて見るハーブが咲いていて、バラやらブルーベリーやらイチゴも。

その一角が燻製工房になっています。ここで夜な夜な燻製を作るのだそうです。「これからね、蜂も飼おうと思って・・・」おお、なんと!浜田さんの豊かな脱線は、留まるところを知りません。

しかし、彼のこの動きを、単なる脱線とかお遊びなどと言えるでしょうか?地方の商店街で「こんな商売つまらない、こんな土地じゃダメだ」なんてウジウジしているよりも、ずっと爽快です。

「○○でなくてはダメ」じゃなくて、「○○でもいい」って、商売・人生の方が楽しいし、可能性も開きます。

正当な老舗で動かず変わらず、というやり方もあるでしょう。一方、浜田さんのようにさまざまな枝を伸ばして、冒険するやり方もあるでしょう。どっち着かずが一番悪い。いずれにしても濱田屋さん、楽しみであります。

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