商人塾・瀬戸

お仕事で

尾張瀬戸での商人塾がおもしろくなっています。

先日は、各お店の「逸品」または「すぐれたサービス」を持ち寄りました。商店街でお店をやっている以上、「うちの店には何も逸品はないし、自慢できるサービスはない」ということはありえません。

もし、本当にそうだったら、店を閉めるべきです。お客様に失礼です。と、私は思います。

で、瀬戸の末広町商店街のおかみさんたちは、必死に自分の店の‘自慢’を持ち寄りました。

「自分の店で売った靴でなくてもちゃんと修理します。色がはげてきたら、何とか色をつけます」「昔からのあんこサンドイッチを作っています」「今どき、アルミの洗濯バサミをちゃんと置いています。大きなやかんの口のふたまである。何でもある金物屋です」「10分間で眉毛の手入れをします」「店内に、どっこらしょ!と座れる椅子を用意しています」「化粧品のサンプルの説明書きは字が小さいので、高齢者にも読める字で‘下地クリーム’とか書いて貼ってさし上げています」

いずれも小さなことですが、いずれもすばらしいことだと思います。おかみさんがおそるおそるわが店自慢を言うと、ほかのお店のおかみさんが、「お宅のお店は、こういうところもいいと思う」とことばを重ね、話はつきなくなりました。

要するに、この商店街のお店は、それぞれに‘すばらしい’のです。それが今回分かりました。駄目な商店街ではないのです。それなら、もっともっとそのことを、お客様に伝えよう!ということになりました。

研究会の前には、個店を回り、気づいたことをアドバイス。化粧品店では、高齢者の方が多いのに、椅子がステンレス製。見た目はいいけれど、冷たいし体が冷えるとアドバイス。

時計屋さんでは、店頭のショウケースの背中が、ただのグレーのスクリーン。来店者はその120センチ×100センチくらいのグレーの布を見ながら帰る状態。せめて、ありがとうございました、とか、ポスターとか、時計修理しますとか、この布面を活かしましょう、とアドバイス。

お店を見せてもらうと、私もとても参考になります。そして、大笑いしながらの研究会です。ああ、楽しい。次回また、いろいろ教えてくださいね。おかみさん! 

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