下吉田まちめぐり②「やぶさめ」

お仕事で

富士吉田市「下吉田まちめぐり」で立ち寄った「小室浅間神社」。その昔、富士山の溶岩流がここまで流れたその先端がそのまま残っていて、庭の一部になっているという神社です。

9月19日にある「やぶさめ」の準備がすすんでいました。年に一度、馬が渡る専用の赤い橋がもうかかっています。やぶさめと言っても的を射るのが主ではなく、走った馬の足跡の様子で来年を占うというものです。

神社の脇の道はこのやぶさめ用の馬場、アスファルトで舗装されることはありません。横に並ぶ倉庫のシャッターにもやぶさめの絵、ガイドさんの解説に一層力が入ります。

神社には、このやぶさめのためだけに馬が3頭飼われています。「2頭使いますから、もしも何かあるといけないのでもう1頭飼ってるんです。世話は大変ですが、行事が途絶えてはならないと・・」宮司さんは胸を張りました。

子供たちの習字・馬の絵が貼り出され、氏子のおじさんたちでしょう熱心にお守りを作っています。山に入って太い藤ヅルを採ってきて、切り、端をたたいてぼさぼさにします。本当はこのぼさぼさの大きいのが馬の鞭になるとのこと。これはミニュチアで先っぽを紫に染めています。

「染料使うから、すっぱい匂いがするでしょう」「ほんと、お寿司屋さんみたい。それにしても太いツルですね」「いや、もっと太いのがあるよ。おいで見せてあげる」おじさん2人がかりで太いツルのところまで案内したがってくださったのですが、ガイドさんとお仲間はもはや出発、私はおいてけぼり!「またきます~」といってパカパカ走り追いかけました。

昨日19日は台風の通った雨模様、やぶさめは無事にできたのでしょうか?"