春日部ぶらり

ゆとりある記

とっても暑い日、これといった用もなく、訪れたまちです。

立ち寄って初めて知る歴史、歩いてみて気づく特色に猛暑を忘れます。

旧日光街道の宿場、昔は川港もあり、今も蔵のある旧家が並びます。

路地には風情ある飲み屋さんやラーメン屋さんが。麦わら帽子の産地でもありました。

ついつい汗だくで写真をたくさん撮ることに。涼しくなったらまた行きましょう。
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普段どこかに行くとなると、取材だったり、視察だったり、いずれにしてもご説明の方がついてくださったり、下調べをばっちりして行ったりします。

それは用があるからで、用がないとなると実に無防備にリラックスして出かけます。

夫のゼミの撮影会だそうで、私はその付録。要は居ても居なくてもいいのですから、ほんとに気が楽です。

駅から東に歩き出して、「あら~?春日部ってもとは粕壁だったんだ~」と発見。

立札に店と蔵とあるように、ここは明治時代の建物とか。

大落古利根川(おおおとしふるとねがわ)これは読めません。かつてはここが利根川の本流だったそうです。


橋の上の公園に、今風のオブジェ。お仲間はイメージ的な写真を狙って撮っておいでですが、もう、私は暑くて暑くて。

来なけりゃ良かったとか、日に焼けるとか、どこかに喫茶店がないか、なんてことばかり。

おお!サンダル風の靴から出ている足の甲がヒリヒリ焼けてきています。

少ない日陰をたどるように歩いていくと、ぽつんぽつんと古い建物がある。

う~ん、魅力的。カフェなんかにするといいなあ~。


樹齢600年のイヌグス、江戸時代は船着き場の目印だったそうです。

今は数メートルで朽ちていますが、さぞかし目立ったことでしょう。

立て看板には「粕壁宿は米や麦の集散地として栄え、古利根川を利用した舟運が行われていました。」とあります。

私もここで、昔の船頭さんのように一休みさせてもらいました。


意外に水が多く、葦などが茂る古利根川です。

身近にこれだけの水面があるというのはうらやましい。

江戸日本橋から4つ目の宿場、街道は人や馬が歩き、荷はこの川から揚げられ、にぎやかだったでしょう。

当時の喧騒が目をつむると聞こえるようです。

今は東京のベッドタウン、休日の暑い川辺に人の気配はありません。皆、エアコンのきくマンションの中でジッとしているのでしょうか。

人気を感じずに何だか淋しくなっていたら、細い路地にこんな店?を見つけました。

夕方になったら開店するらしいです。冷たいホッピー飲みたいな~。

きっとランニングにステテコ姿のおじさん等が、昔の船頭さんのように、宿場の木賃宿の番頭さんのように、世間話をしながら飲むのでしょうね。

混ざりたい!

「ぷらっとかすかべ」という案内所に麦わら帽子がありました。昔から産地だったそうです。今も技術が残っている。

ああ、もう夏も終わり。来年、買いに来ますね。