「わかてい」
11月にフォーラムを開催する高知県梼原町には、「若者定住対策審議会」という会があります。単なる若者グループというより、町が委員を委嘱し、町長からの諮問事項に対して答申するという少々固めの集まり。略して「わかてい」と呼ばれている。40歳以下の皆さんが、若者定住のために何を考えているのか? お会いしてみました。
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「わかてい」の方々は、意外に静かでした。私のようなよそ者が参加したからでしょうか、シーンとしています。懇親会の席などになったらはち切れるのかもしれませんが、7人の皆さんが、シャイでした。そうなると、東京からのおばちゃん(つまり私)はついつい雄弁になってしまいます。
今度「フォーラム」があること。それに参加してほしいこと。参加だけでなく一緒に創り上げましょう。なにができる?なにがやりたい?と、矢継ぎ早に迫ってしまいました。
まだ、メンバーの方々でさえ、会って2回目なのに、初対面の私から「ご一緒に」と言われても応えようがないですよね。急いで返事がほしい、アイデアがほしいのは、私であって、「わかてい」さんは、さあこれからなにをやる?なんて段階なのに、私が割り込んでいったわけです。
「わかてい」さんたちがやりたいことのために、このフォーラムを利用していいのよ、などと言われても、どんなフォーラムなのかわかりません。そこで、私よりずっと大人の「わかてい」さんのお1人が、「野口さんがやってほしいことをバーっと思いつくまま羅列してみてください。その中で、やれそうなこと、やりたいことがみえてくるかと思うので」とご提案をいただきました。
おっしゃる通りです。で、ここに思いつくまま書きましょう。「若者定住対策」なんてことを真ん中に据えずに、「手伝って~~」ということを素直に出します。
①11月9日(土)の夜なべ談義(懇親会)のお料理などを、プロディユースしてほしい。
<料理>
お料理屋さんに任せれば簡単ですが、会費はきっと高くなるし、普通のお料理になる。食べ物から地元・よそ者が話ができる話題性のあるものが並び、その説明もあれば、話題が広がるし、きっと安上がりにできる。例えば、集落活動センターのキジを使ったキジ鍋、集落活動センターのジビエスープ、地元が愛する固い豆腐の湯豆腐、地元の太い蕎麦、集落活動センターのキムチ、高知名物キュウリ竹輪、煮しめ名人作の煮しめ大皿、集落活動センターのピザ、棚田米のおむすび、移住者さんのお店のバターチキンカレー、などなど。それらをずらっと並べて、バイキング方式に。飲み物は缶や瓶を並べてお好きに、という方式。
<会場設営>
お料理について、目立つ可愛いポップを壁に貼る。その生産者にスピーチしてもらう、パンフレットアドも配ってもらう。皆が交流しやすい、テーブル椅子の配置を考える。席次も。受付係やマイクの位置、ゴミの始末なども。
<費用は>
こんな「夜なべ談義」だと、ひとりいくらになるのか?お金の計算もしてみる。
<交渉>
誰が誰にいつお願いして、どのように料理を納品いただくか。支払いはどうするか。
②11月10日(日)午前の「分科会」で意見を。
今回のフォーラムのテーマは「集落と若者と」。「わかてい」として、2つの分科会でどんどん発言をしてほしい。
③11月10日(日)のステージを作ってほしい。
「ゆすはら座」という芝居小屋でシンポジウム。この総合司会を「わかてい」のどなたかにしてほしい。(既に、わかていの会長が承諾!)会場の舞台の上に、梼原らしい自然を飾ってほしい。例えば紅葉の枝を置くとか、生けるとか。林業の町らしく、切り株を並べるとか。これからアイデアを出して。
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いま思いつくのはこれくらいですが、書き出せばきりがないです。こんな野口案をもとに、一度、二度、三度、zoomでうちあわせしてみましょうか?助けてください、「わかてい」さん。
こんな経験がもとで、「わかてい」の人達が、町を知り、町を伝え、何かを成し遂げる経験になって、その後のまちおこしにつながれば、と願うばかりです。私的には、大まじめの会議ばかりを続けるよりも、なにか行動をして、その中で方向や考えを整理していく方が健康に良いと常々思っております。
※「わかてい」さんの写真はないので、梼原町で先日撮った花々を添えます。