つながるフェス

お仕事で

マンションのまちづくりをお手伝いしています。横浜市戸塚区品濃町にある、「東の街」。自治会や管理組合とは違う「まちづくり委員会」ができて、この春からワークショップを重ね、皆が出した山ほどのアイデアのいくつかを寄せた催しをこのほど開催しました。名付けて「つながるフェス」。超手作りの小さな催しですが、集客や儲けより以前に、繋がることが目的。楽しかったです。

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ここでどんなワークショップをやって、どのようにここまで来たのかは、またあらためてブログに書きましょう。今回はどんな「フェス」だったかのご報告です。初めてなので、コロナ禍なので、マンション内だけが対象、こういうチラシを作って配りました。もちろん、このチラシはまちづくり委員の中の得意な方手作り。

9月23日、あいにくのお天気で、予定の室内部分の催しのみ決行です。いつも殺風景なマンションの壁に、住民で作っているどんなグループがあるのか、その紹介ポスターが貼りだされました。結構マンション内で既にいろいろな繋がりが出来ていることがわかります。

マンション内の集会室。さまざまに使われますが、「かわいくない!もっとおしゃれにしたい」と声が上がっっていたところです。この日は可愛いです、素敵です。ちょっとした工夫でずいぶん雰囲気が変わりますね。

さて歴史講座です。近くにお住まいの方が講師です。ここは品濃町というところ。なぜそんな名前なのか?どんな歴史があるのか?少し前の地図には、各家の屋号が紹介されていて、興味深い。いろいろご存知の講師からは「こういうことを知っているの、もう私くらいですよ」という言葉が何度も出ます。みんなでお話を聞くことは大事だと思いました。終わった後、「歴史散策をしたい」という声も。やりましょう、やりましょう!

まちづくりに熱心な近くの喫茶店の主が、珈琲を淹れながらまちづくりの話をしてくださいました。「駅前にある店が元気に毎朝挨拶する、そんなことからまちづくりが始まるんです。若い子には失敗していいんだよ、と言います。みんないい子達なんです」まちづくりの精神論をうかがっているうちに香り高いコーヒーがはいりました。

数日前に煎った豆と、今日煎った豆。その違いを飲み比べます。香りが素晴らしい。ウン、それぞれに美味しい。でも、全く違う。お話を伺って心が洗われたと同時に、五感も瑞々しくなったような印象。

間をおいて9月25日、天気の都合で延期したフリーマーケットとコンサートの日です。古本がずらりと並びました。マンションにはたくさんの本が眠っているんですね。一冊100円、50円。ついつい買います。

あげます!のコーナーでは、リラックスチェアが「希望者あり」で商談?成立。早速、お部屋からお部屋へ運ばれていきました。こんな風に物を通して知り合えますね。

先日は講座を開催した集会室、今日はフリマの会場です。食器やらバット、服、いろいろわんさか並んでいます。10円、30円なんて値段も。私は300円のバックを16時からの半額セールで150円で買いました。100円のスカーフも50円なり。

終了間近、持ち込まれた手編みの指だし手袋。可愛い~~~!もちろん買いました。こういう物を編める方がマンションにいらっしゃることが素敵。

マッサージチェアのほぼ新品。これ、買い手がなかったら集会室に置きましょうか?

夕方、芝生広場では歌声が。マンション住民のお二人が、懐かしい歌をご披露。「おじいちゃん頑張って~!」とお孫さん達も。住民のなかに、こういう得意技のある方がいる。うれしいですね。探せばもっともっと特技や専門知識をお持ちの方があるはずです。

まちづくり委員のコアメンバー。リラックスして、一緒に歌います。ゆる~く開催する、それが催しにいい味を出しています。プロが仕切るイベントとは違い、主催側がくつろいでいるから、だから皆をくつろがせてくれるのでしょう。

「この催しは、イベントが目的ではありません。だんだん人間関係が希薄になっていく中で、もっとつながろうという思いで開催しました。少しでも皆さんの繋がりが深まったらうれしいです」と最後のご挨拶。

そんなスピーチの後です、みんなが座っていた椅子を集めて運び、片づけて、アッという間にもとの通路になりました。蚊に刺されては、と気遣った方が置いた蚊取り線香。これだけで、どんなに心温まる催しだったかわかりますね。

いいフェスでした、これから繋がりを、もっと深め、もっと広げていきましょう。